常葉大学リハビリテーション病院

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作業療法

Occupational therapy

作業療法について

 作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保険福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助です。作業とは、対象となる人々にとって、目的や価値を持つ生活行為を指します。作業療法の対象となる人々は身体やこころの障害や、環境への不適応により、日々の作業に困難が生じている、またはそれが予測される人々です。

 「人は作業を通して健康や幸福になる」という基本理念と学術的根拠に基づいて行われており、作業には、日常生活活動、家事、仕事、趣味、遊び、対人交流、休養など、人が営む生活行為と、それを行うのに必要な心身の活動が含まれます。

 作業療法では、基本的な運動能力から、社会の中に適応する能力まで、3つの能力を維持、改善し、環境(人為的環境・物理的環境・社会的環境)の調整や、社会資源や諸制度の活用を促し、健康の維持・増進など「その人らしい」生活の獲得を目指しています。

 具体的に、3つの能力とは、基本的動作能力(運動や感覚・知覚、精神・認知などの心身機能)、応用的動作能力(食事や排泄、家事などの日常で必要となる活動)、社会的適応能力(地域活動への参加や就労・就学)を指します。

 また、長期入院や障害により、失われやすい精神心理面や生活に対する意欲の維持・改善を図ると共に、不安を和らげるよう、趣味活動(折り紙、手芸、園芸)、ゲーム性のある作業を通してのアプローチも行っています。